優等生の腹黒@学園ラブ物語 キアラとカシアス 魔法の恋の行方・シリーズ9

救出

スコーーーーン

小さな石が天井から、たき火めがけて、投げられた。
「おーーーい、カシアスか、いるかぁ」

天井から大声、それもハクタ先生だ。
やばっ
カシアスは、焦ってすぐに唇を離した。
キアラもすぐに、体を離した。

グレイズ先生の声が、天井から降って来る。
「キアラはいるかぁ?大丈夫かぁ」

ゴロン、ゴロン
ハクタ先生が、天井からアルマジロのように丸まって、転がり落ちて来た。

それより早く、グレイズ先生が、岩から岩へピョンピョンと飛んで、たき火の近くに着地した。

「カシアスッ、カシアス!!」
天井の大穴から
父のカシアス13世が叫びながら、降下してくる。
次々に、救援の先生方や魔族たちが舞い降りて来た。

「キアラッ、怪我はないかね!!」
ハクタ先生が、キアラに駆け寄った。
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