優等生の腹黒@学園ラブ物語 キアラとカシアス 魔法の恋の行方・シリーズ9
フェアリー神殿での糾弾
その日は、天の底が抜けたような快晴だった。
朝早く、館の誰もいない食堂の机で、カシアスはフェアリー領の
地図を広げた。
ブレスレッドの宝珠をつまんで
取り出し、地図の上で転がすと、宝珠は、フェアリー神殿の場所で止まり、チカチカ光って反応している。
「フェアリー神殿か、結構、距離があるな」
獣人国との境の街まで行き、
そこからは飛べるだろう。
カシアスは、フェアリー神殿について、下調べを始めた。
神殿は、王族の末裔、
シオン・シスルが今も管理している。