優等生の腹黒@学園ラブ物語 キアラとカシアス 魔法の恋の行方・シリーズ9
「おどかすのは、そこで止めておきなさい」
シオンが、止めに入った。
「この宝珠を君に返そう。
私たちは、別に、君を糾弾するつもりはないのだ。
君は、あの時に、キアラを助けようとしてくれたからね」
カシアスはうつむいて、膝でこぶしを握り締めている。
「君は、これからどうするつもりなのかね」
シオンがケーキを切りながら、たずねた。
「医学校に進学します」
「へぇー、お医者様になるんだぁ」
少女は、ケーキをほおばりながら、大声で言った。
「でもさ、君はカシアスの跡継ぎでしょ。
ケーキ食べなよ。おいしいよ」
カシアスは、ケーキどころではない。
目の前に出されたケーキを凝視していたが、何とか立て直した。
「いいえ、弟がいるので、
跡継ぎは僕ではなく、弟にしたほうがいいと父には話しています」
ようやく、
カシアスは、優等生的な答弁ができたことに、ほっとした。
シオンが、止めに入った。
「この宝珠を君に返そう。
私たちは、別に、君を糾弾するつもりはないのだ。
君は、あの時に、キアラを助けようとしてくれたからね」
カシアスはうつむいて、膝でこぶしを握り締めている。
「君は、これからどうするつもりなのかね」
シオンがケーキを切りながら、たずねた。
「医学校に進学します」
「へぇー、お医者様になるんだぁ」
少女は、ケーキをほおばりながら、大声で言った。
「でもさ、君はカシアスの跡継ぎでしょ。
ケーキ食べなよ。おいしいよ」
カシアスは、ケーキどころではない。
目の前に出されたケーキを凝視していたが、何とか立て直した。
「いいえ、弟がいるので、
跡継ぎは僕ではなく、弟にしたほうがいいと父には話しています」
ようやく、
カシアスは、優等生的な答弁ができたことに、ほっとした。