優等生の腹黒@学園ラブ物語 キアラとカシアス 魔法の恋の行方・シリーズ9
「医者になれば、いろいろな国に行く事にもなりますし、
困っている人の力になりたいと思っています」

少女はケーキをブスッと突き刺し、目の目に持ち上げた。

「ふーーーん、いいじゃん、
んで、キアラの件はどうするの?」
少女の追及は、するどく繰り出される。

「キアラはさ、アラゴンの跡継ぎになるからね。
たぶん、パパ・アラゴンが自分より、強い奴をみつくろって、専属契約させると思うよ」

少女はフォークの先で、ケーキをつついた。

「それなら、仕方ありません。
僕はカシアス家なので、
アラゴン家にどうこう言う事はできないので・・・・」
カシアスは、目を伏せて、しどろもどろになっている。

「君がさぁ、キアラの事が好きならば、力になるけど?」
少女は、楽しそうに笑った。

「そうだよね。アンタみたいな
タイプは、押し倒すとか、しないもんね」
シオンは肩を震わせて、笑いをこらえている。
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