まじないの召喚師 ー生まれ変わりの花嫁ー

結末




朝風呂を済ませ、荒らされた拠点の片付けを始めようとしたところで、運転手さんが伝言を届けに来た。



「熊が現れて、駆除されましたが、念のため急ぎ帰ることになりましたので、ご準備を。昼過ぎには車を出します」



それだけ言って、ログハウスの方へ帰って行った。



「熊ねぇ………」



大暴れした咲耶と彼氏君のことだね、きっと。



「あの傍迷惑弟とコノハナサクヤヒメの生まれ変わりのことだけならここまでしない。死霊術師のほうだな」



その後に出てきた全身火傷の人の方だった。


確かに、可愛がっている息子と、その花嫁のした事なら黙認する。

熊と言ったのは、私のような一般人への説明としてちょうどいいものだからに違いない。


詮索は後。

早く片付けないと、置いていかれてしまう。

私たちは、可愛がられていない方の子供なのだ。

あわよくば山に捨てて帰ってやろうと思われている。

イカネさんと、美少年ヨモギ君の手も借りて、昼前には片付け終える。

車の前で待機して、乗り遅れることなく、無事に火宮家に帰り着いた。


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