2ねんせいの夏。
『いやぁ、亜子ちゃんにほめられた!』

宏が照れる。

『どこをどう取ればほめられたと勘違いできるのか、更に謎!』

亜子が言う。

『仲いいわねぇ、うちの子は。』

母が言う。

『宏、その謎めいたところは父さん譲りかな。父さん昔は影のある男として有名だったからなぁ。』

父が出てくる。

『お父さんかっこいい!!』

宏が父を持ち上げる。

『武勇伝…』

亜子が呟く。

『耐えるのよ、うちの男達ののりに。』

母が言う。

『うん、わかってる…』

もう慣れた亜子。

その隣では、ほのぼの佐倉家。

『最近忘れられがちだけど、ホームも成長してるよ!お手とお座り出来るんだから!』

健が自慢げに話す。

『へぇ!健がしつけたのか!?』

父が言う。

『違うわよ。ほとんど亜子ちゃんが教えたのよ。』

奈々が言う。
落ち込む健。

『僕だって頑張ったんだよぅ。』

『そうね、ホームも健と一緒だから頑張ったのよね。』

母がホームの頭をなでながら、健に笑いかけた。

ほのぼの。

『それにしても、亜子ちゃんは子供と動物に好かれる何かをもってる!』

奈々が呟く。
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