2ねんせいの夏。
山口良太は教師になって一年目。

良太にとって、
教師は昔からの夢だった。

まさか一コ下の幼なじみの担任になるなんて、想像もしなかっただろうけど。

良太が教師を目指していた事は、貴や宏も昔から知っていたし、良太ならなれるだろう、なるだろうと思っていた。

だから、


“2年生の夏”に“山口”のキーワードで5人は集まった。


太陽にはさっぱりわからないキーワードだったが…。


良太が教師になるだろう年に、
2年生として集まり、夏も共に過ごそう。

こんなメッセージの込められたキーワード。


それが今年の夏で。


楽しくて、

考えさせられて、

羨ましかったり、

嬉しかったり、

いろんな感情が集まった

夏だった。

いろんな成長が詰まった

夏だった。

それぞれが、
あの時と呼ぶ抜け出せなかった場所から

一歩、

踏み出し、

まだ迷いながらも
変わり始めた自分の、

回り始めた世界に、

楽しみという

予感を感じ始めている。

まだまだ完成しない地図でも、

どこにも行けないなんて





もう、思わない。
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