2ねんせいの夏。
私の名前は佐倉 奈々。

二人のお兄ちゃんが抱えていた悩みは、誰もが通る道の上にあって、私達だって、弟達だって、夢をみて生きたい。

沢山あっても悩むけど、
ないと物足りない、
叶うかどうかじゃなくて、
その過程が大切。

明日が来るのが楽しみになるから、いつまでも夢はみていたい。


僕の名前は澤田 慎。

夢がなかった兄と、
夢いっぱいの弟にはさまれ、
教訓をいっぱい手に入れた。

悩むことも、
立ち止まることも、
恥ずかしい事じゃないと、
兄には恥ずかしいから言わないけど、
そう思っている。


私の名前は真柴 亜子。

友達想いの兄は、
一緒に立ち止まることで、
自分も何かを得て成長中。

そっと手を貸す優しさは、
昔から持ち合わせていたけど、
自分の事を後回しにしてまでする親切は、少し心配に値する。

でも、そこがいいところだと、調子に乗るので言ってやらない。

私だって負けないくらいの夢をみるんだ。
< 129 / 135 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop