2ねんせいの夏。
探し物4
『道に嫌われたって何??』
そう聞かれて恥ずかしそうにする貴。
『お前らの話聞いてたら、自分の悩みが小さすぎて話したくなくなる。
自分が小さくて恥ずかしくなる。』
『悩みに大きいも小さいもないから。』
『あるだろっ。それを言うなら犯罪に大きいも小さいもない、じゃねぇ?』
『いいんだよ、いちいちつっこむなよ!』
話の軌道がそれる中、宏が言う。
『家出するなら僕を置いてくなよ。いつでも一緒だろ?』
『家出したのかよ。どうした?』
『父さんが…』
『父さんが?』
『僕には会社を継いでもらおうとは思ってないって…』
黙り込む四人に、
『ほらぁ、つまらないって思っただろ!』
話した事に後悔する貴に、
『そうじゃないけど、親父さんの後継ぎたかったわけ?』
『継ぎたいとかじゃなくて、継ぐもんだとばっかり思ってたから…』
『うーん、そうだなぁ、
それは貴のやりたい事?』
『だから、やりたいとかじゃなくて、やるもんだとばっかり思ってたから。』
『頼まれてもないのに?』
『だからそれを言うなよ!』
『それってさぁ…』
そう聞かれて恥ずかしそうにする貴。
『お前らの話聞いてたら、自分の悩みが小さすぎて話したくなくなる。
自分が小さくて恥ずかしくなる。』
『悩みに大きいも小さいもないから。』
『あるだろっ。それを言うなら犯罪に大きいも小さいもない、じゃねぇ?』
『いいんだよ、いちいちつっこむなよ!』
話の軌道がそれる中、宏が言う。
『家出するなら僕を置いてくなよ。いつでも一緒だろ?』
『家出したのかよ。どうした?』
『父さんが…』
『父さんが?』
『僕には会社を継いでもらおうとは思ってないって…』
黙り込む四人に、
『ほらぁ、つまらないって思っただろ!』
話した事に後悔する貴に、
『そうじゃないけど、親父さんの後継ぎたかったわけ?』
『継ぎたいとかじゃなくて、継ぐもんだとばっかり思ってたから…』
『うーん、そうだなぁ、
それは貴のやりたい事?』
『だから、やりたいとかじゃなくて、やるもんだとばっかり思ってたから。』
『頼まれてもないのに?』
『だからそれを言うなよ!』
『それってさぁ…』