2ねんせいの夏。
『高校は行きながら、でも、駄目だと思ったら休学させてほしい。一年生は終わらせておく計画。』
『よくわからないが…、休学も留年もお前に限って許す。母さんがなんて言うかは知らないが。
だが、三年分の学費しか払わないから、後は自分でなんとかしなさい。
5年で、大人になりなさい。』
父さんは物分かりの良い親を演じたが、
俺も我儘な子供を演じている気分だった。
宏の出番はなかったが、宏も親に話さなければならない事を、考えていたのだろうか。
宏は一年を終えると、留学すると言いだして、
2年間アルバイトをして、足りないお金を親に出してもらって、2年間外国に行った。
俺はというと、一年ダブって、二年目で一年終了。そのせいで学費を払うはめになり、休学して学費を稼ぐことになった。その後高校に行く気にはなれず、母さんから、
学校に行かないなら子守してと言われ、家で過ごす日々を送っていると、校長に呼び出され、
やる気がないならやめなさいと言われた。
やめてやった。
父さんは私立高校に行かせようと、お金を積んだ。
お金は受け取ってくれなかったが、生徒は受け入れてくれた。
もちろん試験はあった。
『よくわからないが…、休学も留年もお前に限って許す。母さんがなんて言うかは知らないが。
だが、三年分の学費しか払わないから、後は自分でなんとかしなさい。
5年で、大人になりなさい。』
父さんは物分かりの良い親を演じたが、
俺も我儘な子供を演じている気分だった。
宏の出番はなかったが、宏も親に話さなければならない事を、考えていたのだろうか。
宏は一年を終えると、留学すると言いだして、
2年間アルバイトをして、足りないお金を親に出してもらって、2年間外国に行った。
俺はというと、一年ダブって、二年目で一年終了。そのせいで学費を払うはめになり、休学して学費を稼ぐことになった。その後高校に行く気にはなれず、母さんから、
学校に行かないなら子守してと言われ、家で過ごす日々を送っていると、校長に呼び出され、
やる気がないならやめなさいと言われた。
やめてやった。
父さんは私立高校に行かせようと、お金を積んだ。
お金は受け取ってくれなかったが、生徒は受け入れてくれた。
もちろん試験はあった。