2ねんせいの夏。
03.2ねんせいの夏。
僕はっ…

俺は弟と同じ、高校2年生になった。


そこには、
5年間も自由な生活を送りながらなにも変わらない自分と、

それに呆れる自分がいた。

小2になった弟が生まれてから、成長していない自分を、
弟はどんな気持ちで見ているのだろうかと思う時がある。

就職活動をしていてもよさそうな年の俺を、
同じクラスの生徒達や近所の人は、どう思っているのだろう。

こんな子供をもつ親は、
どんな心情なのだろう。

いつも答えは
自分の都合のよい方に用意されていて、
どうにかなることを
期待している。


だから流される。

だから自分を見失う。

だから今も



こんなところにいる。
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