2ねんせいの夏。
夏休み1日目。


朝。


いつも通りに起きてきた
亜子と慎、太陽をみて、

『やっぱりね』

と顔を見合わせるお手伝いさんのあかねさんと、
もう一人のお手伝いさん、なつ希さん。

その向こうで笑うコックの草介さんに、
同じくコックで息子の浩介さん。
その二組の手前で、
朝ご飯を食べる小学生コンビ、

健と潤。

ラジオ体操に行ってきたため
早起きだった。

『この5人くらいね、起きてくるのは。』

『だろうね。』

また笑いながら、
亜子と慎と太陽に朝ご飯を
用意する。

『今のうちに洗濯しちゃおうか。』

『掃除もやっちゃいましょ。』

お手伝いさんの会話は、
どこの家にでもありそうな、
子供が夏休みに入った母親の言葉だった。

この家には
“子供”がたくさんいるから、
母親以上に大変だろうけど。
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