2ねんせいの夏。
『うちの人も同じ事言って反対するの。』
『はぁ。
他に候補とか、ないんですか?』
『桜がいいの。』
困る二人に
真砂希と春が寄ってきた。
『無事に産まれることが何よりです。名前は大事だけど、赤ちゃんの顔見たら、もっといい名前が浮かぶかもしれませんし。』
真砂希の言葉に皆で感心した。
『そうね、ありがと。
大人になったわねぇ、真砂希君。』
光さんは納得して家の中に入っていった。
『俺、いい事言うわ〜』
自画自賛する真砂希に、
『家出するような人の言葉とは思えなかったわ。』
嫌味っぽくほめた亜子と潤、健は、図書館に出掛けて行った。
『で、いつになったら話すわけ?家出の原因。』
春が聞いた。
とりあえず家の中に入ると
貴がいて、宏がいて、太陽がいて。
渋々真砂希が口を開いた。
『二兎追うものは一兎をも得ず?あれって本当かなぁ。』
『どうしたんだよ。』
皆で顔を見合わせて
貴が言った。
『一度に二つの物を狙うと、
どっちも得られない、獲り逃がすってやつだろ。
だからどっちかにしろってやつ?』
『努力次第なんじゃない?』
『俺は二つ共手に入れたい派!』
『はぁ。
他に候補とか、ないんですか?』
『桜がいいの。』
困る二人に
真砂希と春が寄ってきた。
『無事に産まれることが何よりです。名前は大事だけど、赤ちゃんの顔見たら、もっといい名前が浮かぶかもしれませんし。』
真砂希の言葉に皆で感心した。
『そうね、ありがと。
大人になったわねぇ、真砂希君。』
光さんは納得して家の中に入っていった。
『俺、いい事言うわ〜』
自画自賛する真砂希に、
『家出するような人の言葉とは思えなかったわ。』
嫌味っぽくほめた亜子と潤、健は、図書館に出掛けて行った。
『で、いつになったら話すわけ?家出の原因。』
春が聞いた。
とりあえず家の中に入ると
貴がいて、宏がいて、太陽がいて。
渋々真砂希が口を開いた。
『二兎追うものは一兎をも得ず?あれって本当かなぁ。』
『どうしたんだよ。』
皆で顔を見合わせて
貴が言った。
『一度に二つの物を狙うと、
どっちも得られない、獲り逃がすってやつだろ。
だからどっちかにしろってやつ?』
『努力次第なんじゃない?』
『俺は二つ共手に入れたい派!』