2ねんせいの夏。
『貴君よりは?』
『そう、やりたい事、夢があってそれに向かって頑張ってる事、
俺にはないから…』
『夢見てる方が
子供ってイメージだけど。』
『真砂希は、夢見てるだけじゃなく、リアルに叶えようとしてるだろ?
俺は夢さえまだ見つけられてないんだから…』
『そうなんだ…
実はそれが夢なのに、
気付いてないって事もあるから。
早く見つかるといいね。』
そう言うと、真砂希は荷物を抱えて帰って行った。
“気付いてない…?”
真砂希は帰り道で
図書館帰りの亜子達に会った。
『やっと帰るんだ。』
『もう帰っちゃうの?』
亜子の後に健が続いた。
『また遊びに行くよ。
うちにも遊びにおいで。』
健はうれしそうに頷く。
帰ろうとする亜子を真砂希が呼び止めた。
『そうだ、亜子ちゃんの夢も
医者だったよねぇ。』
『…いつの話よ。』
『なんでやめたの?』
『別に…』
『俺のため?』
『なんで真砂希のためなんかで
やめなきゃなんないのよ。』
『亜子ちゃんの方が勉強できるから。
二人も医者になりたいって言ったらじいちゃんは亜子ちゃんに期待するだろ?』
『そう、やりたい事、夢があってそれに向かって頑張ってる事、
俺にはないから…』
『夢見てる方が
子供ってイメージだけど。』
『真砂希は、夢見てるだけじゃなく、リアルに叶えようとしてるだろ?
俺は夢さえまだ見つけられてないんだから…』
『そうなんだ…
実はそれが夢なのに、
気付いてないって事もあるから。
早く見つかるといいね。』
そう言うと、真砂希は荷物を抱えて帰って行った。
“気付いてない…?”
真砂希は帰り道で
図書館帰りの亜子達に会った。
『やっと帰るんだ。』
『もう帰っちゃうの?』
亜子の後に健が続いた。
『また遊びに行くよ。
うちにも遊びにおいで。』
健はうれしそうに頷く。
帰ろうとする亜子を真砂希が呼び止めた。
『そうだ、亜子ちゃんの夢も
医者だったよねぇ。』
『…いつの話よ。』
『なんでやめたの?』
『別に…』
『俺のため?』
『なんで真砂希のためなんかで
やめなきゃなんないのよ。』
『亜子ちゃんの方が勉強できるから。
二人も医者になりたいって言ったらじいちゃんは亜子ちゃんに期待するだろ?』