2ねんせいの夏。
『これからの人生だもんね。』

『親あってのこれからだよ。太陽は十分分かってる、
けど、
葛藤があるんだろうな。』

『葛藤…』



『ごめんくださぁい。』


『「『来たぁ〜〜〜!?!?!』」』

『まさか。』

『だよね。』

『ごめんくださぁい。』

『違う、やっぱ来てるよ!』

『太陽君は部屋かな?』

あかねさんが来て聞いた。

『ねぇねぇ、もしかして太陽君のママ?』

奈々が聞いた。

『そうよ。よく分かったわね。
太陽君呼んでくるわね。』

あかねさんが太陽を呼びに行った。

『来ちゃったよ。』

『連れてかれちゃうの?』

『まさか。もうそんな歳じゃないだろ。』

あかねさんと玄関に現れた太陽を引きずって帰ろうとする太陽の母親。

『ちょちょっと、連れてかれてるよ、ねぇ!』

『どうする?』

『助けとく?』

外に出た貴、宏、春、奈々、慎。

『おばさん!太陽連れてくの?』

『貴君。こうでもしないと帰ってこないのよ、この子は。月に一度は帰る約束なのに帰ってこないわ、まして、夏休みにも帰ってこないし、連絡すらよこさない。お父さんも心配してるのに。定期検診もあるのよ。』
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