2ねんせいの夏。
たまった不満をぶちまける太陽ママ。不満…?心配?

『残りの夏休みはうちで過ごすのよ!帰るわよ!』

『嫌だ!!』

太陽の反論。

『何言ってるの。約束破って!』

『自分の事は自分が一番分かってる。もう病気は治ったんだ、
それでももし調子が悪くなったら無理しないし、病院にも行く。
連絡もする。だからそんなに干渉しなくても僕は大丈夫。』

『何甘い事言ってるの!
死にたいの?!』

『死なないよ!
だから心配しすぎなんだよ!
もう放っといて…』

『だっ誰か!』

太陽と母の言い合いが続く中、
マンションの一階、
岡島家から跳びだしてきた健。

『うっ…産まれる!!』

『うまれる?』

『産まれる…?光さん!!』

皆言い合いも忘れておろおろするしかない。

『おばさん!
唯一の経験者!』

『なっなに?』

『出産!ちょっと来て下さい!』

岡島家から跳びだしてきたもう一人、亜子が呼んだ。
部屋の中には潤もいた。

『大丈夫よ。落ち着いて。』

とりあえずそう言った。
光さんと、その他動揺する皆に。

『救急車!は?』

奈々が言う。

『タクシーにして。』

光さんが言った。
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