2ねんせいの夏。
一方、一階では、お手伝いさん、コックさんらが今夜の準備で忙しくしていた。

子供達(7人)プラス
親達(6人)プラス
客(6人)プラス
自分達使用人(4人)

この人数の食事、飲み物、その他色々を準備しようと思えば、子供達の手も借りたい。
実際借りることになるが、それは毎年のことで、子供達も、手伝うのが当たり前になっている。

『今年は去年以上に人が集まるね。』

奈々が言う。

『うん。岡島さんちは今年はいないけど、その分他の皆が来るからね。』

あかねさんが言う。

『真砂希君が来るならおばさんも誘ってあげないと。』

奈々が言った。

『心とおじさんも誘ってみる?』

亜子が言う。
“心”とは、同級生の地野 心という女の子で、父親と二人家族、岡島さんちの上の階に住んでいる。

『じゃあ、お客さんが増えてもいいように多めに用意しましょ。』

あかねさんが言う。

『賛成!!』


『あっ、浴衣も用意しなきゃ!』

奈々が言う。

『ちゃんと用意してるから!』

あかねさんが笑う。

準備は着々と進み、
あとは夜を待つのみ。
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