2ねんせいの夏。
更に続いてお客さんがやってきた。

『こんばんは。おじゃまするね。久しぶりだなぁ、屋上は。』

良太がやってきた。

『お兄ちゃん!』

亜子が宏を呼ぶ。
宏、貴、更に春が玄関に集まる。

『よく来た!まぁ上がれよ。靴、靴も持って上がれよ?』

貴が言うと、

『社会人は忙しいんだぞっ!』

良太が言う。

『はいはい、一名様ご案ない!』

そう言うと、貴が先頭に立ち春と宏が良太の両脇を固め、屋上に上がって行った。

『良太君も大変だな。』

近くで見ていた慎がやってきて言った。

『だね…』

亜子も共感する。

『こんばんはっ。』

6時半頃心がやってきた。父親と一緒に。

『いらっしゃい、心、おじさんも上がって!』

奈々が言う。

『おじゃまします。』

心父は、奥に見えたお手伝いさん達にも頭を下げた。

『あとは…うちの親達だけか。』

慎が言う。

『うん。』

奈々、亜子、健、潤が頷く。

六人の親達を除きそろったメンバーは、屋上に上がる。
家の中はがら空きのため、玄関には鍵がかけられる。

花火まで、あと30分。
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