Contact〜再会した初恋の君に〜
「その様子だと上手くいったみたいだな」
「…バレちゃいましたか」
「かぁー。本当にかわいい子紹介しろよな」
バァンと先輩に思いっきり背中を叩かれて、浮かれた自分から冷静な自分に戻る。
「わかりましたって」
「まったく…。横からいろいろ手を出されないように紗希ちゃんをちゃんと捕まえておけよ」
「そうですね。早めに何か手を打ちたいとは思ってますが…」
名案が浮かび黙り込む。
「なんか悪い顔してるぞ」
「明日の休みを有効に使いますよ」
「そうか…。良いアドバイスだっただろ。今度は昼飯でもご馳走してくれればいいからな」
「女の子じゃなくてもいいんですね」
「両方だ」
あはは、と笑いあい仕事に戻った。
明日の休みは彼女を迎えに行って、指輪を買い彼女の左薬指にはめさせよう。
俺のものだ。という印をつけよう。
まずは明日の彼女の予定を確認しないとな、そう考えると楽しくなってきた。