Contact〜再会した初恋の君に〜

「…なぁ……。紗希は…やっぱりシャワー浴びたいよな?」

「えっ!?」

驚いた私は腕を伸ばして宏和と距離をとる。

「いや、今日はそのつもりで来てるだろ…って、俺の勘違いならごめん」

「あ、あの…それはそうなんだけど…。なんか急に話が変わったから…驚いて…」

「驚いただけ? 嫌じゃない?」

コクンと頷くと不安そうだった宏和が嬉しそうな顔を見せる。

「ならさ…このまま一緒に風呂に入らないか?」

「…お風呂を一緒にって? えっ!? ちょ、ちょっとそれ…恥ずかしいから無理」

「嫌じゃないならいいだろう。俺はもう紗希と片時も離れたくないし…」

「もう。調子に乗らないで…。私、こういうの初めてなんだから。そんなの無理」

勢いで初めてだなんて暴露をしてしまい、顔の熱がいっきに増す。慌てて口を押さえて、とっさに後ろを向いてしまった私の背中に温もりを感じたと思ったら胸の前に腕が回って肩に重みを感じた。
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