Contact〜再会した初恋の君に〜

終業後、真紀子さんは近くのイタリアンレストランに連れて行ってくれた。

「ここのお料理美味しいのよ。しかもオーナーがかなりのイケメンでね。目の保養になるし、また明日も頑張ろうって思えちゃうのよね」

目をキラキラさせて話す真紀子さんにつられて笑顔になる。

「そういえば、今日はご家族の夕食は作らなくて大丈夫なんですか?」

「二人とも最近忙しいらしくて家でご飯を食べない日が多いのよ。今日も一人寂しくご飯を食べるところだったの。だから気にしないで楽しみましょう」

「ふふ。では、安心して楽しみます」

病院を出る前にお店に連絡してくれていたらしく、扉を開けると日焼けした肌と長めの髪がワイルドさを感じさせるような、それでいて爽やかな笑顔の男性が迎えてくれた。

「いらっしゃいませ。こんばんは」

声をかけながら扉を押さえ、中へと案内してくれる。
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