Contact〜再会した初恋の君に〜

「こんばんは。佐伯さん。今日は急な連絡になってしまって、ごめんなさいね」

「いえ。八神さまからの連絡なら席はいくらでも用意しますから、いつでも連絡ください」

イケメンの笑顔に圧されてしまう、なんて思っていると、真紀子さんが会話を続けて私を紹介してくれる。

「ありがとう。こちら、4月からうちに来てもらってる田中紗希ちゃん。昔からの知り合いで娘みたいな子なの。今後も連れてくると思うから、よろしくね」

娘だなんてことを否定したいとも思ったがとりあえずは「よろしくお願いいたします」と私からも挨拶する。

「こちらこそ、よろしくお願いいたします。かわいい子の来店はいつでも歓迎ですよ」

営業スマイルなんだろうけど迫力あるなと感心していると、「どうぞこちらへ」と奥の席に案内された。
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