Contact〜再会した初恋の君に〜
ふと仕事以外のことを考えている自分に気づき、ここに来てからの日々を振り返る。学ぶことも多く、忙しかったが充実した日々だと感じていた。
こんなにゆっくりできたりすると、仕事以外のことも考えられるようになるんだな。
まったく、どれだけワーカーホリック状態になっていたんだと呆れて苦笑した。
そろそろ医局に戻ろうと席を立ち出口に向かうと、一人の白衣を着た女性が目の前を通り過ぎていった。
その女性の横顔に懐かしさを感じた。
なんとなく心のざわめきを感じて、彼女の後ろ姿をしばらく眺めている。すると、話していたもう一人の女性と別れ、こちらに歩いてきた。
その彼女の顔を見て勝手に口が動いていた。