Contact〜再会した初恋の君に〜

「あまり会って話すことはないけど、瀧本くんもお仕事真面目にしてるよね。なんて、上から目線になっちゃったけど、真紀子さんからそう聞いてた」

「…そ、そうか。いちおう気にしてくれてた?」

「まぁ、同級生だし。瀧本くんの人気がすごいって真紀子さんが言っていたし。相変わらずモテてるね」

平静を装い精いっぱいの笑顔で話す。

「へえ。やっぱり宏和は女の子に囲まれてるんだ? 病院だと看護師や受付の子とか?」

「そうなの。たまに見かけることがあるんだけど、いつも女の子が周りにいるよ。ねぇ、瀧本くん?」

「いつもじゃねえし…」

「え?」

「そういう田中こそ、松本先輩に声かけられたり、他の男からも誘われたりしてるんだろう?」

急に責めるような口調になる瀧本くんに驚き慌ててしまう。

「え? そんなことないよ。私、瀧本くんみたいにモテないから、なんか勘違いしてない?」

「宏和…。落ち着けよ」

宮下くんが瀧本くんを宥めてくれるのでそのまま会話が続いていったけど、瀧本くんはなんだか機嫌が悪いような気がした。
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