Contact〜再会した初恋の君に〜
そんな私の様子など気にもしていないように、目の前の瀧本くんはふんわりと表情をくずした。
「まぁ、間違ってなくて良かったよ」
「間違えてたら問題でしょう。あの近づいてくるときの迫力、知らない人に対してだったら絶対にまずいよ。怖かったんだから」
「俺がお前のことを見間違えるはずないだろう」
真剣な瞳で見つめてくる彼の姿とその言葉に一瞬、ドキッとした。
156センチの私より頭一つ高い位置から真っ直ぐに視線を合わせてくるところは、昔と変わっていない。
改めて見ると高校生の時よりも体格がしっかりしている。その整った顔にも大人の香りを感じさせて、本当に大人の男性になったんだな…と思わず見惚れてしまっていた。
それでもあの頃のように気さくに話しかけてくれて、昔と変わらないところが懐かしくもあった。