あさまだき日向葵
【side 聡子】
漠然と、未来の事を想像するのが嫌いだった。不安と抱き合わせだったから。
でも、今は、楽しみだって思えるようになった。私だけじゃなくて、みんなどうなってるのかなって、想像するのが楽しかった。
きっと、大丈夫って思える気がしたから。
「えぇ、聡子、花火大会行ったの!? いーなあ。行きたかった」
……清夏がすっごい羨ましそうに言って、誉田くんが目を泳がせている。
「来年行けよ、昂良と」
塔ヶ崎くんがそう言うと、誉田くんがほっとした顔をした。
「俺たちも、花火大会のこと、頭になかったね」
日野くんがそう言うと
「日野、その頃連絡もくれなかったじゃん」陽葵が俯いてそう言って、日野くんは目に見えて焦ってる。
「やっ、だって、ひまちゃん」
「あはは! 塔ヶ崎くんなんて毎年行ってるって……」
私と、じゃないことを思い出して、今度は私が俯いてしまって
「いや、まあ、そうだけど、ほら、過去は、な?」
塔ヶ崎くんも焦るから、結局吹き出してしまった。
「師匠、ウケる~!」
「うっせぇ」
とても、楽しい。賑やかなのが、今は好き。塔ヶ崎くんも最近は授業、サボらなくなった。
早起きが得意になったらしい。
夏休みに朝型に変わったって言っていた。気だるそうではあるけれど、それは気だるいとうより、色気のある顔立ち?のせいなのかもしれない。
相変わらず、塔ヶ崎くんの横にいたら、ドキドキして、ずっと顔を見ていたくて見つめてしまうんだけど、時々、見つめ返してくれる。『見てただろ!』なんて言わなくなった。見てるの、知ってるくせに。
漠然と、未来の事を想像するのが嫌いだった。不安と抱き合わせだったから。
でも、今は、楽しみだって思えるようになった。私だけじゃなくて、みんなどうなってるのかなって、想像するのが楽しかった。
きっと、大丈夫って思える気がしたから。
「えぇ、聡子、花火大会行ったの!? いーなあ。行きたかった」
……清夏がすっごい羨ましそうに言って、誉田くんが目を泳がせている。
「来年行けよ、昂良と」
塔ヶ崎くんがそう言うと、誉田くんがほっとした顔をした。
「俺たちも、花火大会のこと、頭になかったね」
日野くんがそう言うと
「日野、その頃連絡もくれなかったじゃん」陽葵が俯いてそう言って、日野くんは目に見えて焦ってる。
「やっ、だって、ひまちゃん」
「あはは! 塔ヶ崎くんなんて毎年行ってるって……」
私と、じゃないことを思い出して、今度は私が俯いてしまって
「いや、まあ、そうだけど、ほら、過去は、な?」
塔ヶ崎くんも焦るから、結局吹き出してしまった。
「師匠、ウケる~!」
「うっせぇ」
とても、楽しい。賑やかなのが、今は好き。塔ヶ崎くんも最近は授業、サボらなくなった。
早起きが得意になったらしい。
夏休みに朝型に変わったって言っていた。気だるそうではあるけれど、それは気だるいとうより、色気のある顔立ち?のせいなのかもしれない。
相変わらず、塔ヶ崎くんの横にいたら、ドキドキして、ずっと顔を見ていたくて見つめてしまうんだけど、時々、見つめ返してくれる。『見てただろ!』なんて言わなくなった。見てるの、知ってるくせに。