あさまだき日向葵
「日野、あんた、夏休み何してんの?」
「あー、ごめん、ひまちゃん、折角のデートのお誘いなんだけど、俺結構忙しくて」
「はあ!? 誘ってない。夏休みに思い出作りたいねーって話してただけ。うんっと一生思い出に残る、そんなやつ」
「ああ、なるほど。アオハル」
「私も夏期講習あるし」全然暇じゃないから私も。
「私も部活」と、清香。
「俺、そういうの面倒臭い」
いつの間にか、そこに塔ヶ崎くんがいて、さもだるそうに言う。そらそうでしょうよ。あんたなんて毎日自由にしたいことしてるでしょうから。今さら望むことなんてないでしょう。
「俺は、やってみたいことがあるから誰かが付き合ってくれると嬉しいな」
そう言ったのは誉田くん。
「ああ、じゃあその誉田のやってみたいことをみんなでやりゃーいんじゃん?」
気だるそうにそう言う塔ヶ崎くんは、結局参加するんだ……。
「誉田くんのしたいことって何?」
清夏はイケメンに塩対応している。
その場にいたみんなが誉田くんに注目したタイミングで誉田くんが口を開く。
「俺は、人が死んだらどうなるか知りたい」
人が死んだら、朽ち果てて、やがて骨になるだろ。骨以降は土に返るんじゃないの。
なんて言うか……この人、喋ると癖が強い。
こうやって特定の人としか話さないから知らない人も多い。私も陽葵と清夏と同じグループじゃなければ、なんてイケメンなのだろう!と、単に思っていたことだろう。
「あー、ごめん、ひまちゃん、折角のデートのお誘いなんだけど、俺結構忙しくて」
「はあ!? 誘ってない。夏休みに思い出作りたいねーって話してただけ。うんっと一生思い出に残る、そんなやつ」
「ああ、なるほど。アオハル」
「私も夏期講習あるし」全然暇じゃないから私も。
「私も部活」と、清香。
「俺、そういうの面倒臭い」
いつの間にか、そこに塔ヶ崎くんがいて、さもだるそうに言う。そらそうでしょうよ。あんたなんて毎日自由にしたいことしてるでしょうから。今さら望むことなんてないでしょう。
「俺は、やってみたいことがあるから誰かが付き合ってくれると嬉しいな」
そう言ったのは誉田くん。
「ああ、じゃあその誉田のやってみたいことをみんなでやりゃーいんじゃん?」
気だるそうにそう言う塔ヶ崎くんは、結局参加するんだ……。
「誉田くんのしたいことって何?」
清夏はイケメンに塩対応している。
その場にいたみんなが誉田くんに注目したタイミングで誉田くんが口を開く。
「俺は、人が死んだらどうなるか知りたい」
人が死んだら、朽ち果てて、やがて骨になるだろ。骨以降は土に返るんじゃないの。
なんて言うか……この人、喋ると癖が強い。
こうやって特定の人としか話さないから知らない人も多い。私も陽葵と清夏と同じグループじゃなければ、なんてイケメンなのだろう!と、単に思っていたことだろう。