あさまだき日向葵
自習室にも、塔ヶ崎くんの家にも行かなくなって、私は家で一人、勉強していた。
やらないといけない課題もたくさんある。
それなのに、慣れたはずの一人が辛かった。
……静かだな。クーラーの音が聞こえる。
冷蔵庫ってこんなに音がするんだ。
塔ヶ崎くんの家は、私が行かなくても賑やかなんだろうな。つい考えてしまって、勉強に集中した。
両親が仕事に行ってる日中に静かな家にいることなんて慣れっこだったのに。
自習室の人の気配がある方が落ち着くようになっていた。
ピッとタイマーを止める。塾の出された課題くらいしか出来なくてため息を吐く。
集中、出来ない。何とかしなきゃならない。立ち上がってアイスティーをグラスに注ぐ。
きっと、塔ヶ崎くんの家のアイスティーは茶葉も拘ってるんだろうけれど、美味しかったなあ。
気分転換に飲んだアイスティーが気分転換にならなくて、もう一度机へ向かった。
ピッ、タイマーをあまりに細切れで止めてしまって、もうダメだ。諦めてカバンに仕舞うと立ち上がった。
母親のヘアアイロンに電源を入れた。前髪が邪魔にならないように。肩に当たって変にハネる毛先も、外向きに巻いた。
どうせ、顔は地味だけど、出来る範囲でやってみよう、そう思った。
やらないといけない課題もたくさんある。
それなのに、慣れたはずの一人が辛かった。
……静かだな。クーラーの音が聞こえる。
冷蔵庫ってこんなに音がするんだ。
塔ヶ崎くんの家は、私が行かなくても賑やかなんだろうな。つい考えてしまって、勉強に集中した。
両親が仕事に行ってる日中に静かな家にいることなんて慣れっこだったのに。
自習室の人の気配がある方が落ち着くようになっていた。
ピッとタイマーを止める。塾の出された課題くらいしか出来なくてため息を吐く。
集中、出来ない。何とかしなきゃならない。立ち上がってアイスティーをグラスに注ぐ。
きっと、塔ヶ崎くんの家のアイスティーは茶葉も拘ってるんだろうけれど、美味しかったなあ。
気分転換に飲んだアイスティーが気分転換にならなくて、もう一度机へ向かった。
ピッ、タイマーをあまりに細切れで止めてしまって、もうダメだ。諦めてカバンに仕舞うと立ち上がった。
母親のヘアアイロンに電源を入れた。前髪が邪魔にならないように。肩に当たって変にハネる毛先も、外向きに巻いた。
どうせ、顔は地味だけど、出来る範囲でやってみよう、そう思った。