あさまだき日向葵
「……あ! この前、花火大会で会った子だ!」
先生がそう言って、口を抑えた。
「あ、ヤバ」慌てて周りを見渡すと、誰もいなかったことにほっとため息をついた。
「……あ!」
あの人だ!塔ヶ崎くんの元カノと一緒にいた人!私がそれに気づくと
「だよね」って笑い、私を指差す
「めぐ美の元彼の今カノ」
「わあ、複雑な……」
そう言うと、先生も吹き出した。
「いいや、ここ……今二人だし。あの後、気まずくならなかった?」
「……まあ、多少は」
「はは、そうだよなあ」
「でも、私は彼女じゃないので」
そう言うと、少し驚いた顔をした
「俺も、彼氏じゃない」
「……」
「驚かないの?」
「いえ、何となく、そうかなって。手を繋いでなかったし、どちらか、もしくは両方に好意はあるんでしょうけど」
「あはは! 面白いね、君。その通り、どっちだろうね?」
ふっと笑われてかぁっと顔が暑くなる。
「……両方……?」
「あー、だといいな。君たちは手繋いでたよね。いーなあ、俺よりは勇気ある」
「ぶっ、ちょっと、先生!」
「あはは、秘密ね、これ」
「……先生ってもしかしてバイト……ですか?
大学生? 」
「……うん、それも秘密ね。本当は言っちゃダメだから。そう、4年生。もう就職決まってるから枠増やしたんだ。ちなみに彼女は……まだ2年生」
あの人……大学生だったんだ。ってことは……塔ヶ崎くん大学生と付き合ってたんだ?
先生がそう言って、口を抑えた。
「あ、ヤバ」慌てて周りを見渡すと、誰もいなかったことにほっとため息をついた。
「……あ!」
あの人だ!塔ヶ崎くんの元カノと一緒にいた人!私がそれに気づくと
「だよね」って笑い、私を指差す
「めぐ美の元彼の今カノ」
「わあ、複雑な……」
そう言うと、先生も吹き出した。
「いいや、ここ……今二人だし。あの後、気まずくならなかった?」
「……まあ、多少は」
「はは、そうだよなあ」
「でも、私は彼女じゃないので」
そう言うと、少し驚いた顔をした
「俺も、彼氏じゃない」
「……」
「驚かないの?」
「いえ、何となく、そうかなって。手を繋いでなかったし、どちらか、もしくは両方に好意はあるんでしょうけど」
「あはは! 面白いね、君。その通り、どっちだろうね?」
ふっと笑われてかぁっと顔が暑くなる。
「……両方……?」
「あー、だといいな。君たちは手繋いでたよね。いーなあ、俺よりは勇気ある」
「ぶっ、ちょっと、先生!」
「あはは、秘密ね、これ」
「……先生ってもしかしてバイト……ですか?
大学生? 」
「……うん、それも秘密ね。本当は言っちゃダメだから。そう、4年生。もう就職決まってるから枠増やしたんだ。ちなみに彼女は……まだ2年生」
あの人……大学生だったんだ。ってことは……塔ヶ崎くん大学生と付き合ってたんだ?