君のことが大嫌い
「どうしたの?元気ない?」

ドリンクとケーキが来たあと、私の顔を覗き込んだ君が言った。

それだけなのに、胸が苦しい。

キューっという擬音が一番合う、なんとなく締め付けられる感じ。

「大丈夫だよ。ただすごくて、見入ってた」

「そっか、よかった」

写真を撮って、いただきますと手を合わせる。

焼きリンゴ風パンケーキ、かぼちゃチーズケーキ。

これをこのまま、とは言わないけど、少しインスピレーションを受けた。



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