君のことが大嫌い
だいぶ完成に近づいてきた。

内装は一気にアンティーク調になった。

授業を受けているはずなのに、学校には居ないような感覚に何度陥ったことか。

衣装も完成して、誰が何を着るかの振り分けも終わっていた。

「涼香は何着るの?」

美香に聞かれて、そういえば何を着るんだろうと考えてしまった。

色々と仕事をこなしていた中、採寸だけして何を着るかはまだ明かされていなかったのだ。

「衣装係に聞いてくるね」

そんなことある?とか言いながらも、聞きに行ってくれた。
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