君のことが大嫌い
「2日間の文化祭、頑張りましょう!」

人生で一番声を張り上げた。

でもそれをみんなは受け入れてくれて、おぉー!と拳を掲げて応えてくれる。

それが嬉しくて、思わず君の方を見た。

君はどの童話か分からない王子様の服を着て微笑んでいた。

その姿は今まで以上にキラキラと輝いて見える。

ドキン、と胸が音を立てた。

今、気付いてしまった。

私はきっと、君のことがいつの間にか好きになっていた。
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