君のことが大嫌い
「正解。よく勉強していますね」

さっき少しピリピリしていたのが、ふわっと緩んだのが分かる。

良かったぁぁ。

ここで間違えていたらと少しゾッとする。

席に座ったあと少し後ろを振り向くと、やっぱり君は黒板、ノートと目線を行き来させてペンを走らせていた。

このときにはもう、君のことを気になっていたのかもしれない。

どうでもいい人なんて、別に見ようと思わないから。

でもそれは愛とか恋とかそういうのじゃなくて、角同士のジャンケン仲間の授業の受けた方が気になったのかもしれない。
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