君のことが大嫌い
授業が終わると、君のまわりにいつものメンバーが集まっていた。

話し声は聞こえてこないけど、周りの人達の楽しそうな笑顔で仲の良さが伝わってくるような気がした。

「涼香最近あっちばっかり見てるよね」

友達の美香が肩を叩いて言った。

「え、嘘」

「ほんと。なに、あそこの中に好きな人でもいるの?」

なんだか嬉しそうにニヤニヤしている。

人の恋事情をなんだと思っているんだ。
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