公爵閣下、あなたが亡妻を愛し続けるので後妻の私を愛せないというならお好きなようになさったらいいですわ。ただし、言行不一致で私を溺愛するなんてことは勘弁して下さいね
「あの、こ、公爵閣下? じつは、今日は図書館の仕事が公休日なのです。ですから、今日は街の王立図書館に行こうかと……」
控えめに申し出てみた。
いま告げてここでおろしてもらえばいい。
馬車は、ちょうど王宮と北街区へ向かう道の分岐点にさしかかろうとしている。
図書館は、北街区にある王立公園の中にある。
って認識したときには、馬車が左折した。
その先には北街区がある。
「ああ、知っている。休みなのに他の図書館の視察とは、ずいぶんと熱心だな」
公爵の銀仮面の下にやわらかい笑みが浮かんだ。
控えめに申し出てみた。
いま告げてここでおろしてもらえばいい。
馬車は、ちょうど王宮と北街区へ向かう道の分岐点にさしかかろうとしている。
図書館は、北街区にある王立公園の中にある。
って認識したときには、馬車が左折した。
その先には北街区がある。
「ああ、知っている。休みなのに他の図書館の視察とは、ずいぶんと熱心だな」
公爵の銀仮面の下にやわらかい笑みが浮かんだ。