公爵閣下、あなたが亡妻を愛し続けるので後妻の私を愛せないというならお好きなようになさったらいいですわ。ただし、言行不一致で私を溺愛するなんてことは勘弁して下さいね
 だから、ついつい食べすぎてしまった。それこそ、お腹がはちきれてしまうのではないかというほど食べてしまった。

 食べすぎて後悔したのかですって? するわけないわ。だって、もう二度とこんなふうに最高の料理をこんなに楽しく食べることが出来ないかもしれない。

 同じ後悔でも、食べ足りなくて後悔しそうになった。それほど素敵なひとときだった。

 おもいっきり食べた後は、公爵に乗馬を教えてもらった。

 彼の教え方はすごくうまく、そのお蔭で「レディ・ローズ」に乗れるようになった。

 訂正。わたしよりずっとずっと頭がよくてやさしい「レディ・ローズ」が、わたしをうまく乗せてくれたのね。

 乗馬の楽しさと難しさを学んだ。
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