公爵閣下、あなたが亡妻を愛し続けるので後妻の私を愛せないというならお好きなようになさったらいいですわ。ただし、言行不一致で私を溺愛するなんてことは勘弁して下さいね
屋敷に戻って公爵と……
ウインズレット公爵邸に到着したのは、深夜近くだった。
住み込みの使用人たちのほとんどが眠っているのは当然のこと。しかし、執事のモーリスはまだ起きて待っていてくれた。
そのスーツ姿は渋カッコよく、さすがは名門中の名門ウインズレット公爵家の執事長を長年に渡って任されているなと、プロ意識の高さをあらためて感じる。
困ったのは、公爵がわたしを連れて行ってくれると言いだしたことである。
彼は、お姫様抱っこをして部屋まで連れて行くと言ってきかないのである。
わたしがちんちくりんで体重もそう重くはないとはいえ、公爵にそんなことをしてもらってはバチがあたる。それから、めちゃくちゃ恥ずかしいということもある。
住み込みの使用人たちのほとんどが眠っているのは当然のこと。しかし、執事のモーリスはまだ起きて待っていてくれた。
そのスーツ姿は渋カッコよく、さすがは名門中の名門ウインズレット公爵家の執事長を長年に渡って任されているなと、プロ意識の高さをあらためて感じる。
困ったのは、公爵がわたしを連れて行ってくれると言いだしたことである。
彼は、お姫様抱っこをして部屋まで連れて行くと言ってきかないのである。
わたしがちんちくりんで体重もそう重くはないとはいえ、公爵にそんなことをしてもらってはバチがあたる。それから、めちゃくちゃ恥ずかしいということもある。