公爵閣下、あなたが亡妻を愛し続けるので後妻の私を愛せないというならお好きなようになさったらいいですわ。ただし、言行不一致で私を溺愛するなんてことは勘弁して下さいね
姉が彼らに殺されたのだとしても、それは姉の自業自得なのかもしれない。だから、その仇を討とうだとか復讐を誓うというわけではない。
公爵に真実を告げなければならない。
だから、姉の死の真相を知らなければならない。
「ふんっ! 直接本人にきいたらどうだ? どうせすぐに再会で出来るのだ。ああ、そうか。仲が悪いんだよな? 違ったな。『クソ女』は、おまえのことをずいぶんと嫌っていて、ひどいことを言っていたぞ。死ぬ直前までな」
ジェロームは、そう言うと短く笑った。
それは、ひどく耳障りだった。
公爵に真実を告げなければならない。
だから、姉の死の真相を知らなければならない。
「ふんっ! 直接本人にきいたらどうだ? どうせすぐに再会で出来るのだ。ああ、そうか。仲が悪いんだよな? 違ったな。『クソ女』は、おまえのことをずいぶんと嫌っていて、ひどいことを言っていたぞ。死ぬ直前までな」
ジェロームは、そう言うと短く笑った。
それは、ひどく耳障りだった。