公爵閣下、あなたが亡妻を愛し続けるので後妻の私を愛せないというならお好きなようになさったらいいですわ。ただし、言行不一致で私を溺愛するなんてことは勘弁して下さいね
「ミユ、だまっていてすまない。叔父上の言うことは嘘ではない。彼は、おれの亡くなった父の弟なのだ」
「嘘っ、嘘よ。公爵閣下まで嘘をついて……。だって、名前が……。そうよ。ボスの名前……、ってなんだっけ? とにかく、ウインズレットでないことだけはたしかよ」
「あのなあ、いまさらか? おれの名は、アイヴァン・プラットだろうが。その名は、職務上のものだ。本名は、アイヴァン・ウインズレットだ」
「やっぱり信じられない。ボスは、ボスですもの。それ以上でもそれ以下でもないわ」
「頼むよ、ミユ」
ボスの福福しい顔は、情けない感じになっている。
ボスは、ボス。頼りがいがあって信頼出来るボス。ほんとうの父親よりもずっとずっと父親らしく接してくれるボス。
大好きなボス。この世で一番尊敬しているボス。
「嘘っ、嘘よ。公爵閣下まで嘘をついて……。だって、名前が……。そうよ。ボスの名前……、ってなんだっけ? とにかく、ウインズレットでないことだけはたしかよ」
「あのなあ、いまさらか? おれの名は、アイヴァン・プラットだろうが。その名は、職務上のものだ。本名は、アイヴァン・ウインズレットだ」
「やっぱり信じられない。ボスは、ボスですもの。それ以上でもそれ以下でもないわ」
「頼むよ、ミユ」
ボスの福福しい顔は、情けない感じになっている。
ボスは、ボス。頼りがいがあって信頼出来るボス。ほんとうの父親よりもずっとずっと父親らしく接してくれるボス。
大好きなボス。この世で一番尊敬しているボス。