公爵閣下、あなたが亡妻を愛し続けるので後妻の私を愛せないというならお好きなようになさったらいいですわ。ただし、言行不一致で私を溺愛するなんてことは勘弁して下さいね
 というか、ぽんこつ子息はそんな子どものときからいろいろな意味ですごかったわけね。

 ある意味感心してしまった。

 その後、作戦会議へと移行した。

 が、せっかく完璧な作戦を立てたのに、ムダになってしまった。

 というのも、王家主催のパーティーで事件が起こったからである。

 ブレントンとわたしの婚儀の件については、表向きは王家の承認が必要で、彼がわたしに告白してくれたその日の朝、朝食後にさっそく王宮に出向いて手続きをすませた。
< 300 / 356 >

この作品をシェア

pagetop