公爵閣下、あなたが亡妻を愛し続けるので後妻の私を愛せないというならお好きなようになさったらいいですわ。ただし、言行不一致で私を溺愛するなんてことは勘弁して下さいね
「おおっ、ウインズレット公爵家子息、いや、グッドフェロー侯爵家の婿まで来ているとは」
宰相は、どこかの小太りハゲに気がついたみたい。
「はんっ! 婿? 愛妻はとっくの昔に亡くなり、グッドフェロー侯爵家は息子が継いでいる。おれは、いまは一人で自由気ままにすごしているさ。が、最近、可愛い甥っ子とその愛妻が困っていてな。力になろうといっしょに来たわけだ。そうでないと、こんなところに好き好んでやって来るものか」
ボスは、下膨れの顔にいかにもうんざりしたような表情を浮かべた。
そんなボスの態度がでかいって思ったのは、わたしだけかしらね?
宰相は、どこかの小太りハゲに気がついたみたい。
「はんっ! 婿? 愛妻はとっくの昔に亡くなり、グッドフェロー侯爵家は息子が継いでいる。おれは、いまは一人で自由気ままにすごしているさ。が、最近、可愛い甥っ子とその愛妻が困っていてな。力になろうといっしょに来たわけだ。そうでないと、こんなところに好き好んでやって来るものか」
ボスは、下膨れの顔にいかにもうんざりしたような表情を浮かべた。
そんなボスの態度がでかいって思ったのは、わたしだけかしらね?