公爵閣下、あなたが亡妻を愛し続けるので後妻の私を愛せないというならお好きなようになさったらいいですわ。ただし、言行不一致で私を溺愛するなんてことは勘弁して下さいね
そんなこんなで緊張と不安ばかりのパーティーだったけれど、どうにか無事帰途につくことが出来た。
その帰りの馬車内で、驚くべきことをきかされた。
じつは、国王の後継者はまだ決まっていないらしい。王子が二人いるけれど、二人ともがぽんこつだという。だから?王太子を決めたくても決めようがない。
そこで三家ある公爵家も、国王の座を継ぐ候補に入っているという。
が、宰相のぽんこつ息子は論外。宰相自身は年齢的な理由で外されている。三家目の公爵には嗣子がおらず、公爵自身は老齢の域にさしかかっている。
ということは、ブレントンが最有力候補というわけで……。
宰相が躍起になってブレントンをどうにかしようとしている理由は、そこなのね。
その帰りの馬車内で、驚くべきことをきかされた。
じつは、国王の後継者はまだ決まっていないらしい。王子が二人いるけれど、二人ともがぽんこつだという。だから?王太子を決めたくても決めようがない。
そこで三家ある公爵家も、国王の座を継ぐ候補に入っているという。
が、宰相のぽんこつ息子は論外。宰相自身は年齢的な理由で外されている。三家目の公爵には嗣子がおらず、公爵自身は老齢の域にさしかかっている。
ということは、ブレントンが最有力候補というわけで……。
宰相が躍起になってブレントンをどうにかしようとしている理由は、そこなのね。