公爵閣下、あなたが亡妻を愛し続けるので後妻の私を愛せないというならお好きなようになさったらいいですわ。ただし、言行不一致で私を溺愛するなんてことは勘弁して下さいね
 ちょっと待って……。

 ブレントン自身は「ぜったいにありえない。おれ自身権力に興味はない」と言っているけれど、国の為に無理矢理国王の座を継がせられることはあるかもしれない。 

 もしもそうなったら?

 わたし、王妃?

 ちんちくりんの王妃?

 ぜったいにないわ、そんなの。

 想像して笑ってしまった。
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