公爵閣下、あなたが亡妻を愛し続けるので後妻の私を愛せないというならお好きなようになさったらいいですわ。ただし、言行不一致で私を溺愛するなんてことは勘弁して下さいね
彼のことはともかく、少年は可愛い顔立ちをしている。ルビー色の瞳、筋の通った鼻、すっきりとした顔の形。もしかしたら、笑うとえくぼが出来るかも。軍人に憧れているのかしらね? 刈り上げた髪型もだけれど、将校服を細身にまとっている。
それがまた、将校服に着られているって感じで可愛らしい。
「だれの差し金だ?」
可愛らしい顔で発せられる凄みのある声に違和感を覚えてしまう。
というか、「だれの差し金だ」ですって?
どういう意味かしら?
というか、少年、あなたこそいったいどこの子なの?
「イーサン、なにをしている? 奥様っ? なんてことだ。やめないか、イーサン。その方は、あたらしい奥様だぞ」
頭の中が疑問でいっぱいになったとき、料理長のハミルトン・ブロックの大声が厨房内に響き渡った。
それがまた、将校服に着られているって感じで可愛らしい。
「だれの差し金だ?」
可愛らしい顔で発せられる凄みのある声に違和感を覚えてしまう。
というか、「だれの差し金だ」ですって?
どういう意味かしら?
というか、少年、あなたこそいったいどこの子なの?
「イーサン、なにをしている? 奥様っ? なんてことだ。やめないか、イーサン。その方は、あたらしい奥様だぞ」
頭の中が疑問でいっぱいになったとき、料理長のハミルトン・ブロックの大声が厨房内に響き渡った。