鬼上官と深夜のオフィス
――
そして日曜が過ぎ、週明け月曜日。
いつも通りに仕事は進み、佐久間君もあいも変わらぬ鬼上官ぷりを発揮して、次々と仕事の依頼が舞い込んでくる。
けれど1人妙に佐久間君を意識してしてしまう私は、益々その「通常通り」の鬼上官に、困惑を隠せないでいるのだった。
佐久間君と視線が合えば顔が真っ赤になるし、書類を手渡す際にふと指先と指先なんて触れてしまえば、妙に甘い刺激が身体を襲い、ブルリと思わず震えてしまう。
なんだなんだ。一体これはなんなんだ。
自分の説明つかない揺れる感情もさる事ながら、なんであの佐久間君は、なんともない顔をしているのだろう。
モヤモヤとした気持ちを抱えたまま、そんな調子で火水木と曜日は流れ、本日金曜日。
またしても終業時間間際に佐久間君がオフィスに飛び込んできた。
「先輩、申し訳ないですけど、急ぎで書類対応お願いできませんか?」
ええーまたあ?
2週続けての急な依頼に正直うんざりするところではあるが、これも仕事だ仕方がない。
帰り支度を止めた私は再び椅子に腰掛けると、資料を貰って作業を開始するのだった。
そして日曜が過ぎ、週明け月曜日。
いつも通りに仕事は進み、佐久間君もあいも変わらぬ鬼上官ぷりを発揮して、次々と仕事の依頼が舞い込んでくる。
けれど1人妙に佐久間君を意識してしてしまう私は、益々その「通常通り」の鬼上官に、困惑を隠せないでいるのだった。
佐久間君と視線が合えば顔が真っ赤になるし、書類を手渡す際にふと指先と指先なんて触れてしまえば、妙に甘い刺激が身体を襲い、ブルリと思わず震えてしまう。
なんだなんだ。一体これはなんなんだ。
自分の説明つかない揺れる感情もさる事ながら、なんであの佐久間君は、なんともない顔をしているのだろう。
モヤモヤとした気持ちを抱えたまま、そんな調子で火水木と曜日は流れ、本日金曜日。
またしても終業時間間際に佐久間君がオフィスに飛び込んできた。
「先輩、申し訳ないですけど、急ぎで書類対応お願いできませんか?」
ええーまたあ?
2週続けての急な依頼に正直うんざりするところではあるが、これも仕事だ仕方がない。
帰り支度を止めた私は再び椅子に腰掛けると、資料を貰って作業を開始するのだった。