鬼上官と深夜のオフィス
「あは。先輩、敏感。ちょっと触っただけでイっちゃったの?」
 
嬉しそうに耳たぶを食みながら囁く佐久間君は、ぐにゃりと力の抜けた私をそのまま机に組み敷くと、そのまま上に伸し掛かる。背中に感じる机の冷たく固い感触と、お腹に伝わる佐久間君の熱い体温とその高ぶり。

「じゃあココはどうなってるのかな?」

ショーツの中にそろりと手が滑り込んでくる。
クチュリと響く水音に、ニヤリと笑う佐久間君。

「せーんぱぁーい。もうびしょびしょじゃないですか。俺のでそんなに感じちゃってるんですか?」

かわいい、と囁きながら佐久間君は今度は容赦無しに熱い泥濘をかき分けるように指をぐちゅぐちゅ侵入させてくる。

「そ、そんなこと、ないぃ……んぅっ!!」

抗議を示そうと声を上げるが、説得力の無い蕩けた口調になってしまう。
ゆっくり入り口の縁をなぞるような動きから始まった指の動きは段々遠慮が無くなって、今では前後の激しい抽挿となり、時々中をぐりんと抉るように擦りつけてくる。
パチュパチュ聞こえる水音すらも刺激的。
そんなことをされてしまえば身体は先週のそれを覚えていて、もっと奥まで入れて欲しくなって、モジモジ腰が動いてしまう。

けど、けど、これでは先週と同じことになってしまう。
また、快楽に流されて最後まで致してしまう。

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