さよなら、真夏のメランコリー
二 雪と溶けていく不安
憂鬱なまま迎えた、大みそかの夜。
不意に短く鳴ったスマホが、ラインの受信を知らせた。
通知を見ると、輝先輩から。
【ずっと返事できなくてごめん。明日会えない?】
慌てて画面をタップして開けば、そう書かれてあった。
すぐに承諾の返事をして、返信を待つ。
五分もせずに、【じゃあ初詣に行かない?】と誘われた。
喧嘩と言うのが正しいのかはわからないけれど、今の私たちはきっと初詣に行くような状況じゃない。
それでも、とりあえず彼に会えるならなんでもよかった。
迷うことなく快諾して、待ち合わせ場所を決める。
参拝する神社は、学校の最寄り駅から十分ほどのところに決まった。
不意に短く鳴ったスマホが、ラインの受信を知らせた。
通知を見ると、輝先輩から。
【ずっと返事できなくてごめん。明日会えない?】
慌てて画面をタップして開けば、そう書かれてあった。
すぐに承諾の返事をして、返信を待つ。
五分もせずに、【じゃあ初詣に行かない?】と誘われた。
喧嘩と言うのが正しいのかはわからないけれど、今の私たちはきっと初詣に行くような状況じゃない。
それでも、とりあえず彼に会えるならなんでもよかった。
迷うことなく快諾して、待ち合わせ場所を決める。
参拝する神社は、学校の最寄り駅から十分ほどのところに決まった。