彼の素顔は甘くて危険すぎる
(不破視点)
『不破くんに触られるの、嫌だと思ったこと一度もないから』
ひまり、それ言っちゃダメだって。
そんなこと言われたら、速攻で身ぐるみ剥ぐぞ。
「私だって、ぎゅーして貰いたいし、撫でなでして欲しいもん」
ヤバい、可愛すぎる。
無知なのも罪だけど、天然なのも罪だな。
「だから、不破くんなら触られるの、全然平気だよ?」
「っ……、じゃあ、俺が、胸触りたいって言ったら?」
「………ん、……ぃぃょ」
「えっ、……いいの?」
「ん、じゃなきゃ、泊まりになんて来ないよ」
「っ……」
とうとうスイッチ入っちゃったじゃねぇか。
どうしてくれんだよ、マジで。
溜息というか、深呼吸というか。
必死に呼吸で気持ちを整えようとしてるのに……。
「触る?……触っていいよ?」
「っ……」
ちょっ……、待てって。
今必死に理性保とうとしてんだから、話し掛けんなって。
何これ。
俺の方が動揺してんじゃん。
ってか、マジでテンパってんだけど。
視線を下に落としたら、くりっとした瞳を捉えそうで怖くて。
無心になろうと目をぎゅっと瞑ると。
ん?……何してんだ?
何やら、ごそごそと身動きし始めた、ひまり。
え、……ちょっと、マジで待ってよ。
「何してんの?」
「ボタン外してみた」
「………」
ここまで来ると、テロリスト並だな、うん。
パジャマのボタンが外され、下着姿のひまりが視界に入る。
水着姿を見たことあるから、想像はしてたけど。
豊かすぎる胸が、絶賛俺を誘惑中。
「ひまり」
「……ん?」
「外すのも、男の楽しみだから、次からは勝手に外すな、いいな?」
「……ん、分かった」
やべぇ、めっちゃ可愛い。