はやく俺のこと好きになってよ、先輩。


ーーーガタンゴトン


帰りの電車に揺られている。


あの後、りっくんのバイトの時間が迫り、またご飯に誘うと言われ、バイバイした。



なんて一日だ。


座席に背中を預けて目を閉じた。


たった数時間、外でご飯を食べただけなのに、どっと疲労感が襲う。


頭はパンパンで、これ以上考えることを拒否している。


胸は、チリチリと痛い。


心には、ぽっかり穴があいているような感覚。


りっくんの告白を受けても、潤い満たされることはなかった。


それほど衝撃だった。

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