はやく俺のこと好きになってよ、先輩。
「暑くない?」
「ううん、大丈夫。中が冷房効いてたから、今ちょうど良いよ」
「そっか、よかった。どこも人でいっぱいだから二人で話せるのここくらいしかなくてさ」
・・・・・・やっぱり、避けてたのバレてたかな。
そろそろ逃げてばかりじゃ、だめだよね・・・
「明華、受験勉強忙しかった?それとも、オレのこと避けてる?」
「あ・・・えっと・・・・・・ごめん・・・」
「いや、オレも急に告白しちゃったしね。・・・もうオレのこと嫌いになっちゃった?」
「いや!そんな、嫌いとかじゃないよっ」
「そっか。よかった。こう見えても嫌われたかなって結構凹んでたんだ」
そう言って穏やかに笑って見せるりっくん。
私がちゃんとしないから、また傷つけちゃってたのかな・・・。